リフォームアカデミー

リフォーム会社様を専門に、「設計研修」を行ってエキスパートプランナーを育てます。個人の方はオリジナルメニューを用意しておりますので、まずはご相談ください。

本当に素材のこと分かってる?

略称しか知らないと思わぬトラブルも

 さて、今日は建材について書いてみたいと思います。なぜ建材についてかと言うと、リフォーム業界ではこのあたりの知識がテキトーなまま仕事をしている人が多いからです。営業・設計・工務は言うに及ばず役員レベルでも実はそのような方が多い。営業が建材の知識に乏しいのはお客様も大目に見てくれるかもしれませんが、設計や工務がそれでは後々思わぬトラブルが起こる可能性があります。実際それは起こっていますし、当然のことです。

 設計がいい加減な知識しか持ち合わせていなければ、建材の種類や等級など大事なことに関して図面に正しい指示が書き込めません。それは大事なところを曖昧にボカした意味のない図面になります。そういうモノは図面とは呼ばず、CADで描かれたただのつまらない絵です。そのつまらない絵を、これまたいい加減な知識の工務が見てテキトーに解釈して現場を納める。

当然お客様は、出来上がった現場を見て「こんなはずではない」となる。もっと悪いのは、後々工事写真か何かで本来使用するはずの建材、仕様になっていないことが発覚した場合です。その時点で直そうとするとお客様に大変な迷惑がかかるだけでなく、そのリフォーム会社は信用を失い、二度と仕事を発注してもらえません。信用を失うのは一瞬ですが、その信用を取り戻すのには膨大な時間と努力が必要です。ですから最初からきちんと“ソツのない仕事”が出来るようにならなければなりません。

リフォームのクォリティは、素材とディテールで決まる

“ソツのない仕事”ができる“エキスパートプランナー”になるには体系的に知識を習得し、蓄えなければなりません。そのような機会が全然なかったという人もいるでしょう。建築士やインテリアコーディネーターの資格の勉強だけではリフォームの細かい知識までは得られず、かといって社内にも適切な知識を授けてくれる人がいない。やはり体系的な教育の場を設けることが必要です。

 ではさっそくですが、皆さんは以下の建材の違いが分かりますか?   分かっている方も一度目を通してみて下さい。

・コンパネ

・構造用合板

・ベニヤ

 リフォーム業界にいたらしょっちゅう聞いたり口にする言葉ですね。“コンパネ”と“構造用合板”。どう違うのでしょうか? これだけしょっちゅう口にする言葉であるにも関わらずきちんと意味が分かってなかったら、それはとても怖い事なんですがいかがでしょう? 順に見ていきます。

【コンパネ】

 言うまでもなく略称です。略さなければコンクリートパネルですね。本来はコンクリート打設の際に使用する型枠用合板を指しますが、大抵は耐水ラワンベニヤのことを言います。構造用合板より表面が平滑できれいです。強度についての規定はありません。

【構造用合板】

 構造耐力上主要な部分に使用されます。木造建築物の耐力壁や耐力床を作ることができます。壁や屋根、床の下地として使ったことのある方も多いでしょう。リフォームでは耐震性を高めるための案件で使われることが多いです。また、検査に合格した製品にはJASのスタンプが押されています。価格が安いのでコストと強度を優先するなら構造用合板を選択すれば良いでしょう。

【ベニヤ】

 薄くカットされた“単板”のことです。これを奇数層で互い違いに重ねて熱圧接着されたものが合板です。よく合板のことを“ベニヤ”と呼んでいる人がいますが間違いです。

 ひととおり基本的な内容を書きましたが、皆さんは正しく理解できていたでしょうか?

このように、下地材ひとつとっても一見似たようなものが何種類かあり、その実中身は全然違う建材はたくさんあります。こういった基本中の基本をきちんと理解しないまま漫然と仕事をしていると品質に関わるミスを犯してしまいます。略称だけを知っていても内容を知らなければ意味はありません。それぞれの素材の特性を体系的に把握して設計し、お客様に説明しましょう。

 

 下地材の話が出たので仕上げ材についても書いてみましょう。以下のものを上げてみます。

・デコラ

・ポリ

・突板

・化粧シート

・無垢

 【デコラ】

 最近ではこの呼び方をする人はあまり見かけなくなりましたが、メラミン化粧合板のことです。そして、この“デコラ”と呼ぶ人は現場関係の人が多い印象ですが、どうもきちんとした意味を把握してない。そういう人が“デコラ”と言えば、それはポリ合板のことだったりプリント合板のことだったりとマチマチです。でも本人はずっと昔から現場でその言い方だけを聞かされているので、その人の周囲でデコラが“ポリ合板”を意味するのならそうなるし、“プリント合板”を意味するのなら当然それを指す。これもきちんと体系的な教育を受ける機会がなかったことが原因です。要はテキトーに流れでその歳まで仕事をしてしまっている。それを聞いて経験の浅い設計や営業もそのまま真に受けてメラミン化粧合板をプリント合板と勘違いしていたりする。もし間違った知識で今まで仕事していた人は良い機会なので正しい知識を身につけて下さい。呼び方も、今はメラミン化粧合板という方が一般的なのでそちらに改めることをオススメします。色柄ともに豊富で耐久性も高いので家具や建具に多く使われる素材です。

【ポリ】

 ポリ合板のことです。色・柄の豊富さはメラミン化粧合板と同等ですが、耐久性が劣るぶん安価です。家具などで耐久性が求められる天板などはメラミン化粧合板を使用し、他の箇所でポリ合板を使用するポリメラ仕様というのも一般的に採用されています。

【突板】

  本物の木材を薄くスライスしたものを合板の表面に仕上げ材として貼ったものです。これもたまに勘違いしている人がいますが無垢材ではありません。無垢の天然木材の環境性能や風合いを活かしつつ、反りが起きにくく価格が抑えられた板材です。たまに手入れを怠った突板の表面がささくれ立って下地の合板が見えていますが、そうならないようにワックスがけは欠かせません。

 【化粧シート】

 フローリングなどに使われます。突板に比べ傷が付きにくく手入れも楽ですが、やはり風合いはまだまだ人工的で天然木には及びません。木のような調湿作用もないので室内の環境性能を重視する方にはあまりオススメできません。

 【無垢】

 無垢材。木の場合、原木から切り出したもの。薄板を合板に貼り付けるのではないため、暖かみのある木そのものの風合いを味わえます。化学物質を含まないためシックハウス対策としても有効です。調湿性能にも優れ、室内環境性能を整えてくれます。

  いかがでしょうか? ここに挙げたのはほんの数例ですが、建築業界で使われている略称はまだまだたくさんあります。それらの言葉をテキトーに使っていたらまともな仕事はできません。

 試験勉強と一緒で、実際の業務を優秀な成績で終えるために、あやふやな部分や、分からない事があれば1つずつ調べて解決していきましょう。面倒臭いですが、「嫌なことから先にやる」。これしかありません。エキスパートプランナー目指して頑張りましょう。

 リフォームアカデミーのサービス一覧

・設計、プレゼン研修※エキスパートプランナーを育てるなら必須です。

・図面添削サービス

・ムダな会議削減アドバイス

・個別案件図面作成

・社長通信など定期刊行物の原稿作成

私の考え方をより詳しく知っていただくために過去の記事もお読みください。 

 

 

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